https://mainichi.jp/articles/20200108/k00/00m/010/261000c
玉木氏「決断」迫られる 立憲との合流、国民内になお慎重論 

立憲民主党と国民民主党の合流協議が最終局面を迎え、国民の玉木雄一郎代表が決断を迫られている。玉木氏は7日夜には立憲の枝野幸男代表と会談。両党内からは「後は玉木氏の決断次第だ」との声も漏れる。だが、玉木氏は8日の記者会見でも「合流するのかしないのかも含めて協議の真っ最中」と述べるなど慎重な発言を繰り返した。

枝野、玉木両代表は7日夜、東京都内のホテルで約3時間半にわたって会談し、立憲の福山哲郎、国民の平野博文両幹事長も同席した。合流後の党名や人事などを巡って意見を交わしたとみられ、両党幹部らからは「玉木氏以外の3人は一致していたようだ」(立憲幹部)、「玉木氏への『説得会』みたいな感じだったと聞いた。後は玉木代表が首を縦に振るかだ」(国民中堅)との声が漏れている。

 だが、玉木氏は8日の会見で、党首会談の内容に関してはノーコメントを繰り返し、「それぞれ独立した政党だから、それぞれの考えや立場、譲れない点がある。だからこそ交渉している」と説明。「野党間連携強化のメニューの一つが合流だ。その結果によって連携が崩れたら何のためにやっているのか分からない」と述べ、「合流ありき」ではないとの認識を強調した。

 玉木氏の発言が消極的なのは、国民内になお慎重論が根強いためだ。会見後に開いた国民の総務会では、早期合流を求める声の一方で、「参院の(両党間の)信頼醸成は全然進んでいない。統一会派のあり方も考えなくてはならない」との意見も噴出。合流に向けた党内の考え方の溝が埋まる気配はない。立憲側は週内にも結論を得たい考えで、玉木氏の「覚悟」が問われている。【遠藤修平、東久保逸夫】

2020年1月8日 20時40分(最終更新 1月8日 20時40分)
毎日新聞