10歳少女の「やせたい」願望 SNS使う子は2倍に

 思春期の子どもたちの心身の発達には、どのような配慮が必要なのか。

 10代への調査を通して、女児の「やせたい」思いが、ネットの使い方と関係があることがわかった。
 子どもを幸せにするための手がかりもみえてきたという。

 東京都医学総合研究所や東京大などのチームが2012〜15年、東京都世田谷区と三鷹市、調布市に住む10歳の男女約4500人に協力してもらい、調査をした。
 インターネットの使用頻度やSNSの利用歴を質問し、「今よりやせたいと思うか」を聞いた。
 「はい」とこたえた人をやせ願望ありと判断し、ネット利用との関係を調べた。

 肥満度やネットを使う頻度が影響しないよう調整して解析すると、SNSを使っている10歳の女児は、使ったことのない女児に比べてやせ願望を抱く確率が1・9倍高かった。
 利用する頻度が高いほど関連性が高まる傾向があったという。
 男児では同様の関連はみられなかった。

 交流目的で画像や動画を発信するSNSではなく、宿題の情報集めや友だちへの連絡目的でネットを使う場合は、女児でもやせ願望との関連はなかった。

 SNSの画像を通して容姿を他人と比較することで、「もっとやせたい」という気持ちを強めている可能性があるという。
 やせ願望があると、食べることを拒んだり、たくさん食べて吐いたりしてしまう摂食障害につながりやすい。
 細い人の容姿に接し、「いいね!」などの評価がほしくて自身の画像を発信しているうちに、もっとやせたいという気持ちを抱きやすくなるらしい。

(以下略、続きはソースでご確認下さい)

朝日新聞デジタル 2020年1月10日 12時54分
https://news.livedoor.com/article/detail/17644944/