大反響マンガ なぜ心打つ? 「100日後に死ぬワニ」
FNN PRIME 2020年1月15日 水曜 午後8:43
https://www.fnn.jp/posts/00430400CX/202001152043_CX_CX

20代「(ある4コマ漫画を見て?)あんまりピンとこないかもしれない」
40代「(ある4コマ漫画を見て?)何でしょうね? 平和そうですね」

今話題を集めている、ある“4コマ漫画”。
主人公のワニが、テレビを見ながら笑ったり、友達のネズミとラーメンを食べたり。
何気ない、ほのぼのとした日常を描いた作品なのだが...。
20代「ええ〜!! 結構、深く感じますね」
40代「急にドラマですね。切ない」

最後の1コマの下には、ワニが「死ぬ日」までのカウントダウンが。
毎日1回、ツイッターで更新され続けているこの作品は、「100日後に死ぬワニ」。
連載が終わる100日後に死を迎える運命と知っただけで、ありふれた日常が違って見えてくると、SNSを中心に大きな反響を呼んでいる。
20代「(生きることは)当たり前であってほしいと思うけど、違うのかなと。いつ死ぬか、ほんとわからない」
取材班は、今まさにこの物語を連載中の作者を直撃!
作者・きくちゆうきさん「日常は、いつ終わってもおかしくない世界」
「100日後に死ぬワニ」 見慣れた日常 なぜ大反響?
今から“100日後”の自分の姿...、皆さんは想像できる?
30代(子0歳)「想像します。仕事復帰するので、めっちゃ想像して動かないといけない」
30代(子6歳)「子どもの入学式が終わって、ほっとしているころかな」

もしも、“100日後に死んでしまう”という運命だったら。
そんな運命のワニの日常を描いた4コマ漫画が今、話題になっている。
なぜ人々の心をとらえるのか、その内容は...。
1日ずつ迫る死を知ってか知らずにか、日常を楽しく過ごすワニ。
映画の続編が気になるワニ...、ところが最後のコマの下には、“死までの残りの日数”が記されていて、読者は、一気に切ない気持ちに。
毎日午後7時ごろに、1日1話ずつ更新されるこのマンガ。
バイト先でひそかに思いを寄せるセンパイとのやりとりや、友達と出かける様子など、描かれるのは、誰もが経験する日常の1コマ。
読者は、やがて死が訪れることを知りながら、毎日ワニが送る日々を同時体験していく。
この作品に、ネット上では多くの反響が。
「自分の生活がいつ100日後に死ぬワニになってもおかしくない」
「こうして生きている毎日がいかに大切か考える...」

さらに、子育て世代が集まるカフェ、東京・品川区の「ALL DAY HOME 武蔵小山店」では...。
30代「子どもが小さいので、自分がいつまで生きられるかわからないからっていうのは、常に思ったりしてる」
20代「会えてない友達には、早く会った方がいいかなと。今度遊ぼうねって、先延ばしにしてる友達とか」
世代や立場によって、さまざまなとらえ方が...。
40代「自分が健康でいる時は、そこまで、まさか死ぬとか、もうじき死ぬとか、そんなこと考える方が切ないというか、ばかばかしいというか」
2人の息子をもつ40代の女性。
実は2019年、乳がんとわかり、闘病生活を経験。考え方が大きく変わったという。
40代「いつ死ぬかわからないと思ってれば、もしかしたら、人生もう少し勢いつくのかな」

〜中略〜

きくちゆうきさん「そういう強いものでも死んじゃうというギャップが、ビジュアルとして面白いかなと」
ストーリーの中には、自身の体験を描いたものも...。
きくちゆうきさん「震災のあった時期らへんに結構、カップラーメンをいっぱい買って、すぐ食べちゃいました」、「あと22日目の二度寝。これは、しょっちゅうです」
ちなみにワニの年齢は、「読む人の想像におまかせ」ということだが、そもそも、ワニの寿命はどれくらいなのか。

鬼山地獄 ワニ園・飼育員・菅原浩樹さん「(ワニの寿命は?)平均50年から60年といわれています。長いと70年以上生きるワニもいる」
70年近く生きる個体もいるなど、寿命が人間並みというワニ。
マンガでは、ワニ自身が自らの運命を知っているかどうかは明かされていない。
そして、やはり気になるのは。
30代「これ最後どうなっちゃうんですかね」
運命の日を迎えたワニが、どんな“最期”を迎えるのか。
その“Xデー”は、3月20日ごろにやってくるが...。
きくちゆうきさん「(100日分のストーリーはすでに描き終えている?)描き終えていないといえばないし、描き終えているといえば描き終えている。僕らの未来がわからないように、ワニもどうなるかわからない」
15日夜で、ワニの死まではあと65日、気になる“最新作”は...。
きくちゆうきさん「きょう(15日)の夜7時もアップするので、よろしくお願いします」