北海道石狩市内の高校で、バス通学の不便さを訴えた生徒に転校を促すような指導があり、生徒や保護者に謝罪する事態となっていたことがわかりました。

生徒の悩みに教師が答える石狩市内の高校の「お便り」です。「冬のバス通学が大変」という投げかけに対し教師は。
「では、冬は休むのがオススメです。でも進級や卒業は保障できません。ほかの学校へ行くことを検討する、通信制なら通学しなくてもOKです」
という、突き放しているともとれる回答が書かれていました。この学校に子どもを通わせているという保護者は。
(保護者)
「もう残念だなっていうしかない。教師の質っていうのを露骨に感じた」
学校は「不適切な表現」だったと認め、説明会を開いて、生徒や保護者に謝罪したということです。いきすぎともとれる指導や校則は、いま、「ブラック指導」「ブラック校則」として話題になっています。マチで聞いてみると。
(27歳男性)
「部活で失敗したら丸坊主とかありました」
(専門学校生)
「(高校の時に)もともと髪が茶色くても染めなきゃいけないルールだった。もともと茶色いのに、なんで黒く染めないといけないのか」
現役の高校生たちは…
(高校2年生)
「何もしていないけど『学校やめろ』と言われた」
「パーマとかツーブロックとかモヒカンとか校則でだめなのは分かるけど、先生もやっているのに押しつけられるのは疑問」
専門家は「ブラック校則」や「ブラック指導」の問題点をこう指摘します。
(札幌学院大学人文学部 人間科学科 川原茂雄教授)
「生徒にきちんとしてほしい、学校の体面や評価を落としたくない。問題は、子どもの基本的人権が侵害されている場面があること」
学校での校則や指導、さまざまな所で波紋を広げています。

1/23(木) 21:13配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200123-00000438-stv-hok