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経団連会長、新型肺炎「封じ込めに国が率先して動くべき」
2020年1月27日 16:45



経団連の中西宏明会長は27日の定例記者会見で、新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大について「経済への影響はわからないが、下手な対応をすると相当大きいだろう」と話し、早期の対応の重要性を指摘した。現時点では感染の拡大度合いなどが過去の重症急性呼吸器症候群(SARS)や中東呼吸器症候群(MERS)に比べ「まだそれほどひどくない」との認識を示し、「これくらいの(拡散の)レベルで封じ込めるよう国が率先して動くべきだ」と述べた。

これから本格化する2020年の春季労使交渉(春闘)については「働く人たちが意欲を持って働けるような環境を整えることによって、日本経済がもう一回力を取り戻せるよう議論したい」と語った。「働き方改革」に関しては、生産性を上げるために「(時間単位の)単純労働から付加価値の高い労働に変えていかないといけない」との認識を示した。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕