中国を中心に新型のコロナウイルスによる肺炎の感染が拡大する中、30日朝、
長崎港には中国の上海からクルーズ船が入港したものの乗客は1人しか乗って
おらず、観光など地域経済への影響を懸念する声が高まっています。

新型のコロナウイルスによる肺炎は、最も深刻な中国湖北省の武漢を中心に感染が
拡大していて、中国政府は感染の拡大を防ぐため、今月27日から日本を含む
海外への団体旅行を当面中止しています。

このため、県内の港に寄港する中国からのクルーズ船にも影響が出ていて、
午前8時ごろ、長崎港には中国の上海から乗客の定員が3000人余りの
クルーズ船が入港したものの乗客は1人しか乗っておらず、
県内の観光地や免税店に向かうツアーはすべてキャンセルされたということです。

県の長崎港湾漁港事務所によりますと、このクルーズ船には乗組員1000人余りが
乗っており、船を停泊させる場所を確保する必要もあることから予定通
り長崎港に入港したということで、当初は30日夜上海に戻る予定でしたが、
31日の夕方に変更になったいうことです。

https://www3.nhk.or.jp/lnews/nagasaki/20200130/5030006589.html