2020年02月10日 12時30分00秒

2019年から中国の武漢を中心に感染が拡大している新型コロナウイルスは強い感染力を持っており、急速に感染者数が増加しています。そんな中、新型コロナウイルスは感染者の糞便に含まれたウイルスが他の人に口腔を介して感染する、糞口経路によって感染が広がっている可能性があると指摘されています。

新型コロナウイルスの主な感染経路は感染者のせきなどによる飛沫感染や、患者と直接触れ合うことによる接触感染であると考えられています。ところが、新型コロナウイルスが発見された初期の対応に当たった医師らは、主に発熱や呼吸器疾患に焦点を当てていたため、「消化管に関連する症状を見落としている可能性がある」とのこと。

新たに中国の研究チームが発表した論文によると、武漢の病院に入院する138人の患者のうち14人が「発熱やせきなどの症状が出る1、2日前に下痢や吐き気の症状を呈していた」ことが判明。また、アメリカで最初に新型コロナウイルスに感染した患者も2日間の便通不良を経験し、その後の検査で大便からウイルスが検出されたそうです。

新型コロナウイルスには2002年から2003年にかけて感染が拡大したSARS(重症急性呼吸器症候群)と類似した特徴がいくつか見られており、SARSも糞口経路による感染が起きる可能性が指摘されています。たとえば2003年、香港のアモイガーデンという集合住宅では、下痢の症状を呈したSARS患者がトイレを使ったことで、下水管を通じて数百人に感染が拡大した事例が報告されています。

カリフォルニア大学リバーサイド校の生物工学者であるJiayu Liao准教授は、「糞便中に見つかった新型コロナウイルスは、糞口経路によって感染が拡大する可能性があります」と指摘。

しかし、糞便を介した感染拡大については、新型コロナウイルスが体外でどれほど長い時間生存できるかも重要な点であり、Liao氏は「ヒト免疫不全ウイルス(HIV)は体外だと30分しか生きられません」と指摘。また、新型コロナウイルスはどれほどの温度範囲で感染できるのかという点も、感染拡大を予測する手がかりになると示唆しました。

テキサスA&M大学のウイルス学専門家であるBenjamin Neuman氏は、糞便を介した感染拡大について「考慮する価値があります」と警告しつつも、従来のデータ通り感染者のせきによる飛沫感染や、汚染された表面に触った手で目、鼻、口を触ることが新型コロナウイルスの主な感染経路だろうと主張しています。https://gigazine.net/amp/20200210-new-coronavirus-fecal-transmission?__twitter_impression=true

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★1:2020/02/10(月) 14:52:11.99
*前スレ
【武漢ウイルス】糞便を介して感染している可能性があると判明・SARS患者トイレ使用で下水管を通じて数百人に感染も
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