国土交通省は10日、新型コロナウイルスの感染拡大で、2月に日本へ寄港を予定していた外国船籍のクルーズ船14隻のうち、13隻がツアーを中止したことを明らかにした。日中を結ぶ定期航空便も当初計画と比べて6割減少し、観光や航空業界への影響が広がっている。




 国交省によると、中国本土への定期航空便は、2月9〜15日、感染拡大前に予定されていた約1600往復から約700往復(10日時点)に減った。全日本空輸や日本航空のほか、日中便の8割程度を占める中国の航空会社が大幅に運航本数を減らしている。

 宿泊業界では中国人客のキャンセルだけでなく、日本人客にも予約を見送る動きが広がっているという。赤羽国交相は10日の記者会見で「地域の観光産業にとって大変厳しい状況だ」と述べ、政府が近く取りまとめる緊急対策に支援策を盛り込む方針を示した。

2020/02/10 20:10
https://www.yomiuri.co.jp/economy/20200210-OYT1T50129/