5日午後のニューヨーク債券市場で長期金利の指標となる米10年物国債利回りが一時、前日比0.06%低い(価格は高い)1.31%と2016年7月6日付けた過去最低水準を更新した。

新型コロナウイルスが世界にまん延する中、米国にも感染が広がるとの懸念が強まった。

25日の米ダウ工業株30種平均が大幅安となり、相対的に安全資産とされる米国債への資金流入が続いた。

米疾病対策センター(CDC)の高官が25日、「新型コロナの米国でのまん延に備える必要がある」と述べた。

韓国やイタリアに続き、米国でも感染が広がるとの警戒された。

ダウ平均の下げ幅は一時800ドルを超えた。

弱い米経済指標が相次いだことも債券買いを促した。

米調査会社カンファレンス・ボードが25日に発表した2月の消費者信頼感指数は130.7と市場予想(132.6)を下回った。

リッチモンド連銀が同日発表した2月の製造業景況指数はマイナス2と市場予想(プラス15)を大幅に下回った。

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