いざ開戦となった時、山本は決心します。日本が負けるように尽力しようと。

まず、日本がアメリカに憎まれるようにしよう、怒らせよう、主力空母部隊はなるべくこき使い、早期に消耗するようにしよう、
なるべく国防圏から外れた、自軍に不利な場所で戦おう、戦力はなるべく小出しにしよう、防御力の強い大和や長門は、
なるべく奥にしまっておこう、戦果、損害は隠ぺいし、陸軍をだまし続けよう、と。

それが真珠湾の騙し討ち、ミッドウエイでの空母部隊の無意味な突出、ガ島、ソロモンの戦力小出し投入、
マリアナ丸腰対策のラバウルの要塞化、空母搭乗員の陸上基地転用なのです。

言いたい事をあげればキリがないのですが、少なくとも、ミッドウエイの部隊配置をみれば、山本が狂っている事くらい、凡人でもわかりそうなものです。
護衛不十分の空母部隊だけミッドウエイに近づけさせ、強力な主力部隊は数百キロ後方にいるんですよ?意味がわかりません。
しかも、空母4隻をくっつけて行動させていました。空母は横に並べてはいけないのです。
B
連絡は取りやすいかもしれませんが、敵機の攻撃を受けた場合、攻撃を回避しにくいので弾が当たりやすくなるのです。
飛龍が助かったのは、遠く離れていたからであり、各艦バラバラで、護衛艦に前後左右固めてもらっていれば、本当は全滅などありえなかったのです。

アメリカと日本の国力差は10対1で負けるのが当然であり、山本は悲劇の将とされています。
しかし、日本の敗戦が濃厚になったのは、連戦連敗、消耗を強いられた状態で、開戦から2年経過した時点でした。

国防圏から出ないで戦力を温存、戦力の強化、シーレーンの確保だけに専念していれば、
ワシントンに日章旗を立てる事は出来なくても、少なくても国土が焦土と化し、何百万もの命が失われる事は絶対に無かったでしょう。

軍令部も東条も、開戦当初は南方資源地帯確保、海上輸送の安全確保、国防圏死守であり、
国防圏から離れる事は考えていなかったとされています。

しかし、山本をはじめとする売国奴たちが、真珠湾攻撃と米豪遮断作戦で、この国防計画をご破算にしたのです。
山本はなぜこんな事をしたか?アメリカが好きだから。本当にそれだけだと思います。
人が罪を犯す理由など、古今東西、老若男女、非常に下らない事ばかりです。
本当に下らない理由で罪を犯すんですよね。それが国家を消滅される事だとしても。

まともなお考えを持った方がいらっしゃって私は非常にうれしいです。ありがとうございました。