政府が26日、スポーツイベントについて今後2週間の中止や延期、規模縮小を要請したことを受け、各競技団体が対応を決めた。

ラグビーのトップリーグは、29日から3月8日までに東京・秩父宮ラグビー場などで予定されていた第7、8節の計16試合延期を発表。3月21、22日と5月2、3日を代替日として調整する。東京都内で記者会見した太田治チェアマンは「苦渋の決断。お客さま、選手、スタッフを第一に考え、不安を取り除くためにも延期はやむなしと思う」と述べた。
 
バレーボールのVリーグ1部男子は、29日のプレーオフ決勝(群馬・高崎アリーナ)を無観客で実施することを決めた。同様に試合が週末に組まれているバスケットボール男子のBリーグも対応を発表する予定。
 
日本サッカー協会は全日本フットサル選手権(3月14〜22日、東京・駒沢屋内競技場ほか)などの中止を決定。田嶋幸三会長は、3月27日のU23(23歳以下)日本代表と南アフリカの親善試合について、相手側から派遣辞退の文書が届いたことを明かした。また、職員を在宅勤務とすることを決定。日本バスケットボール協会などもテレワークを実施している。
 
体操男子の内村航平(リンガーハット)が新設し、3月18日に高崎アリーナで行われる予定だった個人総合の大会も中止。内村は「何カ月も前から協力をいただきながら準備してきた。本当に残念」とコメントした。
 
プロボクシングは3月に国内で予定される日本タイトル戦などを原則として中止。日本高校野球連盟は3月19日に甲子園球場で開幕する選抜大会について、予定通り開催する方針で、4日の大会運営委員会で対策を議論する。

2020年02月26日18時19分
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020022600710&;g=spo