地味に痛いのは、各地方の軍はそれぞれの縄張りを持っている巨大財閥も兼ねているってことなんだよねえ
ファーウェイのような中国内の大企業はもちろんのこと、海外に投資しまくってるファンドなんかも軍がらみの多いんだわ
中国の大きな街に行くと、軍がまるごと管轄している地区みたいなのもある、基地ではなく商業地な

人民解放軍は共産党の軍という位置づけなのはそのとおりで、形式的には党に忠誠を誓っているし、上層部も党の大御所だが、
実際のところの忠誠の対象は共産党が作り出す利権や金ということになるわけね
ぶっちゃけ、国産空母作ってるのも、軍とその周辺の企業に対して予算を流し込むのが最大の目的と言われている
海の軍隊を持っているのは北部と東部、そして南部戦区となるが、北と東はもともと北京とソリが合わず、習近平はとは犬猿の仲
なので、とくに北部に習近平の息がかかった人間を配置しつつ、空母建造などの利権と金で抱き込んできたわけ
このへんは習近平にとって喉首にあてられたナイフのようなもので、金の切れ目が…となる可能性が一番高い

コロナ以前から中国経済が危険だったのは言うまでもなく、そのために習近平は日本の親中派を通じてなんとか日本をつなぎ留めようとしてきた
それが例の国賓来日につながるのだが、コロナのためになにがなんでも権力維持するために日本との関係が重要になってきている
そのタイミングで東部戦区のほうから尖閣に船が毎日のようにやってくるようになった
これは、日本と習近平の間をなんとかして裂こうというものであって、権力闘争の一環と見るべきものなわけ

全人代が延期になったことで、習近平が来日できる目はほぼなくなり、習近平がこの状態を乗り越えるとすれば、
まずコロナ問題を終結させるのは絶対で、同時に経済を動かさなければならないという条件がつく
そのために数日前に習近平自らがテレビ電話会議で指示をするというパフォーマンスを行った
そして、まずは湖北省の封鎖措置を緩めようとしたという観測がある

ところが、結局、湖北省もそのほかの地方もその思惑通りに動かなかったようで、わずか3時間で緩和策は撤回された
理由は一応、中央指導部の許可を取らず湖北省が独断で動いていた、という体裁で

習近平は、このままトップに残るにしろ降ろされるにしろ、事実上失脚し、すでにお飾りになっていると推測される
あとは経済の動きによって軍がどのような動きに出るか、という話でしかない

念のため、湖北省は北京も含んでいる中部戦区にして交通や物流の要所だ、果たして偶然だろうかね