臨時休校で都内の繁華街に中高生 ゲームセンターに出入りも

学校が臨時休校となる中、都内の繁華街では日中の時間帯にゲームセンターやイベントなどを訪れる中学生や高校生の姿が多く見られました。

■カラオケなど入場制限の動きも

全国の学校が臨時休校となる中、カラオケボックスやゲームセンターなどのアミューズメント施設では小中学生や高校生の入場を制限する動きが出てきています。

カラオケボックスやボーリング場などのアミューズメント施設を全国で100店舗余り展開している「ラウンドワン」は、2日から13日までの間、土日を除いて開店から午後3時まで小中高生だけの入場を制限しています。

また、ゲームセンターなどを全国でおよそ200店舗展開している「セガ エンタテインメント」も2日から13日までの間、土日を除いて開店から午後3時まで小中高生だけの入場を制限しています。

このほか全国で66の映画館を展開する「TOHOシネマズ」も「臨時休校期間中の小中高生のご利用・ご鑑賞をご遠慮いただく場合がある」としています。

■カラオケ店「苦渋の判断」

東京 世田谷区にあるカラオケボックス「カラオケALL桜新町店」では、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため従業員はマスクを着用し、店の入り口や利用客がいない部屋のドアを開けて換気に努めているほか、室内のテーブルやマイクのアルコール除菌をこまめに行い、希望する客にはマイクに吹きかける除菌スプレーを貸し出すなどしているということです。

しかし、都内の学校が臨時休校になったことを受けて2日から13日まで、小中学生や高校生の入場を原則として終日制限していて、保護者が同伴している場合でも利用を控えるよう呼びかけているということです。

カラオケALLを運営する「メロ・ワークス」の三橋泰治営業本部長は「これから春休みにかけては年間でも利用客が多い時期だったので入場制限は売り上げに響きます。しかし1日も早く収束するよう判断しました」と話しています。

■SNS反応「本末転倒な気が・・・」

「休校の意味あるのか?」「これじゃ本末転倒な気が・・・」。

文部科学省は臨時休校中の児童や生徒に対し基本的に自宅で過ごすよう求めていますが、SNS上にはカラオケボックスやゲームセンターなどで遊ぶ中学生や高校生を目撃したという投稿が相次いでいます。

「中学生か高校生がカラオケ前に集合してた。休校意味あるのか」。

「卒業式代わり?1クラス分くらいの人数の高校生がカラオケの受け付けに」。

「中学生くらいの子が集まってカラオケに並んで開店を待っている」。

「ゲーセンに高校生のグループが入っていったけど休校の意味あるのか?」。

そしてこんな書き込みもありました。

「コロナウイルスによって休校が決定した中学生です。休校にも関わらず周りは遊びに出かけています。なんのためにこの措置がとられたのでしょうか」。

■専門家「換気の悪い場所を避けて」

感染症の予防対策に詳しい東北医科薬科大学の賀来満夫特任教授は「急に休校になったので、小中高生も外に出て遊びたい気持ちはわかるが、カラオケボックスやゲームセンター、ライブなどには行かないようにしてほしい。特にカラオケは換気が悪く空気がよどんでいるところに長時間いることになり、感染のリスクも高まるので、自宅などの室内で時間を潰せるようにそれぞれで工夫してもらいたい」と話していました。

2020年3月3日 19時38分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200303/k10012312031000.html