夜の政治

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新型コロナウイルスへの対応をめぐり、安倍総理大臣は立憲民主党の枝野代表ら野党5党の党首らと個別に会談し、さらなる感染拡大に備え「緊急事態宣言」を可能にする法案の早期成立に協力を呼びかけました。




安倍総理大臣と野党5党の党首らとの会談は、午後6時ごろから国会内で、公明党の山口代表や自民党の二階幹事長も同席して個別に行われ、午後7時半すぎに終了しました。

この中で安倍総理大臣は新型コロナウイルスの感染がさらに拡大した場合に備え、総理大臣が「緊急事態宣言」を行い、自治体による外出の自粛や学校の休校などの要請や指示を可能にする法案の準備を急いでいることを説明しました。

そして民主党政権の際に制定された新型インフルエンザ対策の特別措置法を改正し、新型コロナウイルスにも最長で2年間適用できるようにする方向で検討しているとして理解を求め、法案の早期成立への協力を呼びかけました。

これに対し立憲民主党の枝野代表は、今の法律でも新型コロナウイルスへの適用は可能だとして、改正の必要はなく迅速に対応すべきだと主張したものの、法案審議には協力する考えを伝えました。そのうえで現状では緊急事態宣言の要件は満たしていないとして、慎重に検討するよう求めました。

枝野代表によりますと、安倍総理大臣は「緊急事態宣言を出す際には事前に相談する。対象となる地域や期間も絞り込む」と述べたということです。政府・与党は、4日の党首会談などで出された野党側の意見も踏まえながら法案の作成を進め、来週にも国会に提出して早期成立を図りたいとしています。

2020年3月4日 19時52分
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