統一まで1000年

2020年3月11日、韓国・ソウル新聞は、韓国最大野党「未来統合党」の黄教安(ファン・ギョアン)代表が行っている防疫ボランティアの効果について報じた。

記事によると、新型コロナウイルス感染拡大を受け、韓国では総選挙(4月15日)の候補者らが選挙運動の代わりに防疫ボランティアを行っている。いち早くボランティアに乗り出した黄代表は「事態終息まで消毒ボランティアをする」と宣言し、先月25日から毎日、消毒液の入ったタンクを背負ってソウル・鍾路の道を練り歩き、消毒液を散布しているという。

しかしこれについて、専門家からは「防疫には役に立たない」と指摘する声が上がっているという。スプレー消毒は視覚的には消毒された感覚を与えるが、実際には散布範囲が不明瞭なため消毒効果が低く、むしろ表面に付着したウイルスをさらに拡散させる恐れがあることから防疫指針では禁止されている。新型コロナウイルス感染の大部分が密閉された室内で発生しており、ウイルスの路面での生存時間は長くないため野外でスプレーを散布することは実効性に欠けるのだという。

これを見た韓国のネットユーザーからは「消毒液がもったいない」「まさに無駄な努力。感動どころか怒りすら覚える」「見ているこっちが恥ずかしい」「ショーをするにももっと賢くしないと!いまだに30年前のやり方」「自分が感染しないために周りを消毒しながら歩いているのかと思っていたよ」「防疫は防疫会社に任せて、自分のすべき仕事をしてほしい」など怒りやあきれた様子のコメントが相次いでいる。(翻訳・編集/堂本)

2020年3月12日 12時30分
https://news.infoseek.co.jp/article/recordchina_RC_787732/
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