行列ができているのは薬局ではありません。コロナショックでアメリカ人の購買意欲をかき立てているのは「銃」です。想定される敵はウイルスではなく人間です。

 番犬注意の札を下げたロサンゼルス近郊の銃砲店。取り扱っている商品はどれも、犬よりも殺傷能力が高そうなものばかりですが…。

 鼻歌交じりに売約済みのスタンプを押す店主。買っていくのは、アジア系の住民が多いといいます。ロンドンではシンガポール人男性が暴行を受け、パリでは日本食レストランが落書きの被害に…。サウジアラビアではアジア系の労働者が人間消毒器の装束を強要されるなど、新型コロナウイルスと人種を関連付けたヘイトクライムが横行しています。

 こうした事態に備えるために銃で武装しよう。それが、アメリカに住むアジア系住民の危機意識です。この日も相談に来ていたのは中国系とみられる男性。店主は自動小銃を段ボール箱から取り出しました。まるで家電製品のようなカジュアルさで取り扱いを説明しています。ぎこちなく自分でも手に取り、構えてみる客。彼は自分に差別の矛先が向けば、この引き金を引くのでしょうか…。

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