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トランプ氏、新型ウイルスは「イースターまでに除去」 NY州では感染急増
2020年03月25日

アメリカのドナルド・トランプ大統領は24日、同国が4月12日のイースター(復活祭)までに新型コロナウイルスを取り除き、通常の状態に戻れると期待していると述べた。一方でニューヨーク州知事は、「新幹線」よりも速いスピードで感染が拡大していると述べ、異なる見解を示した。

ホワイトハウスでのブリーフィングで、トランプ大統領は、来月初めの経済活動再開は「すばらしい予定」になるだろうと述べた。

トランプ氏は、「我々は、しっかりした事実やデータにもとづいて決断を下すだろう」としつつ、「このトンネルの先に光が見え」始めていると述べた。

一方で、ブリーフィングに同席した米国立アレルギー感染症研究所(NIAID)のアンソニー・ファウチ博士は、「ニューヨーク市のような場所で何が起きているかを見れば、措置を緩和したいと思う人は1人いないだろう」と、トランプ氏とは異なる発言をした。ファウチ博士は、アメリカの感染症の第一人者で、ホワイトハウスの新型コロナウイルス対策タスクフォースの一員。

トランプ氏の主張

トランプ氏は米フォックスニュースに対し、イースターまでに国が通常の状態に戻れると期待していると述べた。
「我々は、比較的すぐに(経済活動を)開始する。(中略)私は、イースターまでこの国を開放させたい」
トランプ氏はその後のインタビューで、「イースターは私にとってすごく特別な日だ。(中略)国中の教会が満員になるだろう」と述べた。

また、アメリカが経済活動を再開しない限り、「大規模な不況あるいは景気の落ち込み」に直面しかねないと警告。「人々を失うだろう。数千人もの自殺者が出るだろう。あらゆることが起こるだろう。不安定な状況に陥るだろう」と述べた。
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