トランプ大統領は4月1日、国内の石油産業を支えるため、世界的な原油安についてロシア、およびサウジアラビアと協議することを明らかにした。

トランプ大統領は記者会見で、「彼ら(ロシアとサウジアラビア)はミーティングする予定だ。我々もミーティングし、何ができるか話し合う」としたうえで、「産業を失いたくない、無数の仕事が奪われる」と発言した。世界的原油安は一部の米国企業には恩恵となる一方、国内の石油産業にとっては大打撃であることを認めた形だ。

また、ロシアと米国は3月31日、エネルギー省クラスの協議を行い、エネルギー市場の動向について意見を交わした。両国のエネルギー相は大手石油企業、および主要20か国(G20)の代表を交え、世界経済の大変動について議論を継続することで合意した。

ロシア原油「ウラルス」は3月31日、1バレル13ドルまで下落し、1999年以来の最安値を更新した。昨年の同時期比では、同ブランドの原油価格は平均1バレル66ドルだった。

原油生産の削減により、市場関係者は原油の低価格はさらに長期に継続すると予想している。
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