https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200421-35152675-cnn-int
 新型コロナウイルスの感染拡大が続く全米の各地で、新聞の日曜版に掲載される死亡広告の件数が激増している。
米マサチューセッツ州の地元紙ボストン・グローブの日曜版は、19日のお悔やみページが16ページにも及んだ。昨年のこの時期は7ページにすぎなかった。
この急増は、新型コロナウイルスの影響の大きさを物語る。

訃報には死因が記載されていないものも多く、新型コロナウイルスによる死者の正確な数は分からない。
ただ、同紙の電子版エディターのジャクリーン・ライス氏によると、新型コロナウイルスの感染がマサチューセッツ州で拡大し始めて以来、
日曜のお悔やみ欄のページ数は週を追うごとに増え続けているという。
1週間前の日曜は11ページだった。
新聞に死亡広告を出す人が増えたのは、死者の増加に加え、遺族が通夜や葬儀を営むことができないためかもしれないとライス氏は推測する。

ボストンだけにとどまらず、全米で感染者が多い地域の新聞は、軒並み訃報や死亡広告の件数が激増している。
ルイジアナ州ニューオーリンズの地元紙は、19日の訃報欄が8ページを超えた。昨年の同じ週末は4ページにとどまっていた。
ニュージャージー州ニューアークの地方紙は12日、9ページにわたるお悔やみページに109件の死亡広告が掲載された。
1年前は半ページに17件のみの掲載だった。
同州の感染者はニューヨーク州に次いで全米で2番目に多い。
コネティカット州の地方紙も、19日のお悔やみページが12ページと、通常の約3倍に増えた。

こうした事態は、新型コロナウイルスの激震地だったイタリアでも3月に起きていた。
北部ロンバルディア州の地方紙「エコ・ディ・ベルガモ」のお悔やみページは、平時であれば1ページのみ。
しかし3月14日は10ページにも及んでいた。