乗客のマスク義務化、航空業界で広がる 新型ウイルス対策
6時間前 ジャスティン・ハーパー、ピーター・ホスキンズ(BBCニュース)
https://www.bbc.com/japanese/52526071

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新型コロナウイルスの感染拡大を食い止めるため、一部の主要航空会社が機内でのマスク着用を義務づけ始めている。

アメリカの多くの大手航空会社が、乗客乗員の健康面および安全面の新たな方針の導入を進めている。

世界中のほかの航空会社も、運航再開時のマスク着用を義務化している。

新型ウイルスの感染拡大によって深刻な打撃を受けている航空会社は、マスク着用の義務化などの感染防止措置について、一時的な実施を検討しているとしている。

●米主要航空会社が義務化

アメリカのデルタ航空は4日から、搭乗手続きエリアやプレミアムラウンジ、搭乗エリアのほか、フライト中は終始マスクを着用するか、他のもので顔を覆うことを乗客に義務づける。

アメリカン航空とユナイテッド航空もまた、運航再開時に、乗客乗員のマスク着用の義務化を開始するとしている。

アメリカン航空の広報担当カート・スタッシュ氏は、「我々は、搭乗中に安心感を与えられるよう、乗客の健康に気を配っている」、「我々はこうした対策の強化を迅速に進めている。乗客と乗員チームのために、空の旅をより良いものに改善し続けていく」と述べた。

ユナイテッド航空の広報担当マディ・キング氏は、「すべての乗客に顔を覆うことを義務づけ、無料のマスクを乗客に提供する方針だ」としている。

●豪カンタスは義務にせず

一方で、すべての航空会社が乗客に対しマスクの着用を求めているわけではない。オーストラリアのカンタス航空は、「オーストラリア国内でマスク着用の義務はない。豪政府あるいは航空会社は、移動制限解除後の措置について、いかなる決定もしていない」と説明した。

同社のウェブサイトには、「機内で新型コロナウイルスに感染するリスクは低いとされているが、すべてのフライトで社会的距離を保つようにしている」とある。同社は現在、ブレンダン・マフィー豪首席医務官によるガイドラインに従っている。

航空会社が従う国際的方針をめぐっては、国際航空運送協会(IATA)を含め、多数の団体がガイドラインを提示できる。IATAの広報担当者は、「機内で顔を覆うというのは、我々が業界の利害関係者や複数政府と協議している、運航再開のための業界ロードマップの中で提案されている措置の1つだ」と述べた。

●そのほかの措置

複数の航空会社は、新型コロナウイルスの感染拡大防止につながるよう、機内での様々な安全措置を導入している。

各フライトの搭乗者数を減らすのに加えて、使用頻度の高いエリアの消毒を目的とした搭乗前の清掃が広く実施されている。

また、人との接触を減らすため、乗客は飲食物の持参を推奨されている。


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