4月25〜5月6日調査

東京都の小池百合子知事ら首都圏1都3県の知事が外出自粛を呼びかけた「ステイホーム週間」(4月25〜5月6日)。ヤフーのまとめたスマートフォンの位置情報分析によると、東京都を域外から訪れた人は減少傾向が続き、6日は昨年の比較日が平日だったこともあり前年比70%減だった。祝日の並びが前年と違うことも大きいが、地域間の人の行き来は一定程度抑えられたことがうかがえる。

同社の「Yahoo!JAPANアプリ」を導入したスマホの位置情報から47都道府県を訪れた人が前年同期の同じ曜日からどう増減したかを推計した。ステイホーム週間初日である4月25日に東京都を訪れた人は38%減だった。それに比べると最終日の5月6日の減少率は高まっているが、昨年の比較日が5月8日の平日だった影響も大きい。

都内を訪れる人は祝日より平日が圧倒的に多く前年比は祝日の並びに影響されやすい。今年は前年より並びが悪く、例えば前年は祝日で今年は平日となった4月27〜28日は訪問者が増えた。期間中の増減率を単純に平均すると30%弱の減少率となった。

一方、近郊3県はいずれも都内ほど日並びの影響を受けておらず、期間中、減少率が徐々に高まってきた。初日は30%前後の減少率だったが、最終日には50%近くに拡大している。

千葉県も6日には前年比5割となるなど人出は抑制された。主要な観光地である東京ディズニーリゾート(TDR、千葉県浦安市)の臨時休業が続いているうえ、例年は大型イベントが実施される「幕張メッセ」の利用を一時中止しており、県外からの来訪者が少なくなったもようだ。

幕張地区のあるホテルの担当者は「本来はかき入れ時だが、今年の予約者数は目も当てられない」と肩を落とす。

郊外の人出も抑制された。「コロナ疎開」の場所として、一時期多くの人がサーフィンをしに訪れ問題となった千葉県一宮町は「GW中にサーフィン客はほとんど見られなかった」(町担当者)という。町は海岸へ続く道路を封鎖したほか、来訪を控えるようホームページ上で発信してきた。

普段は帰省客で大混雑する成田空港も、GW中は閑散としていた。JR東日本千葉支社によると、成田空港と首都圏を結ぶ「成田エクスプレス」の4月24日〜5月6日の利用者は前年比99%減となった。

埼玉県の6日の人出は前年比54%。川越市の蔵作りの街並みが人気の地域では「お店の9割がたが閉まっていた」(まちづくり川越の高田泉常務)という。

さいたま市は同日の人出が49%にとどまった。市内のさいたまスーパーアリーナは緊急事態宣言を受け休業が続く。昨年のGW期間中に、4日間で8万人超を動員した音楽フェスティバルも今年は延期された。多くの子どもたちでにぎわう鉄道博物館や外国人観光客にも人気の大宮盆栽美術館なども休館中で、繁華街のある同市大宮区では40%の人出にとどまった。

神奈川県では2〜4日の人出が前年比で3〜4割減だった。例年は観光客が殺到する箱根町や小田原市などが観光客への来訪自粛を呼びかけた。横浜駅周辺の百貨店などは食品フロアを除き臨時休業したため、同駅や、みなとみらいを含む横浜市西区は前年の4〜5割にとどまった。

横浜中華街(横浜市)は連休中もほとんどの店舗が休業し来訪者は少なかった。例年は肉まんなどを求めて飲食店前に行列ができ、中心街はまっすぐ歩けないほどごった返すが、今年は立ち止まる人もほとんど見られなかった。一方、店頭でマスクを販売する飲食店が複数見られた。

2020/5/7 19:39
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO58826570X00C20A5L83000/