大阪府の吉村洋文知事(44)が22日、大阪府庁で会見し、ネット上に投稿された医療物資に関する誤った情報に怒りをあらわにした。

N95マスクやシールド、ガウンなどの医療物資は「いずれも需要に対して必要な供給量を確保できています」と吉村知事。

「『大阪は雨がっぱで治療をしている』とか事実と異なるデマがある。5月19日から応需状況、または大阪府が確保した医療物資の量について府のホームページで公表している。
憶測や不正確な情報をネット上に流し、『大阪府は医療支援がない』などと不安を煽ることは控えてほしい」と訴えた。

情報公開の真意について問われると、「ホントに医療機関の人かわからないけど、『雨がっぱしかないのか? 防護服がない』とか、いろんな情報がネット上に出てます。
大阪府政、市政を批判したい人もいるでしょうし、政策を批判してくれてもいいけど、事実と違うことを流すと不安につながるだけ。適切じゃない」と説明。

「大阪には病院が500、クリニックは1万あります。『うちの病院、ないよ』ということなら正式なルートで挙げてもらえれば対応できます。“知り合いの看護師さんによると”とか(の情報)が拡散したら、府民の不安を招くだけ。デマ対策でもあります」

怒りをにじませた吉村知事は「(府政批判に)便乗するネット上のデマを撃退しなきゃいけない。これを言うと、またネット上で出てくるでしょうけど」と話した。

https://www.sanspo.com/geino/news/20200522/sot20052213580003-n1.html