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フィリピンやばいんだよな
狂犬病ワクチンが義務化されてないから、以前から色んな地域の旅行者も狂犬病貰ってる
日本人も死んでる

https://cvdd.rakuno.ac.jp/archives/3023.html
2007年に日本人がフィリピンで狂犬病のイヌに咬まれて、日本で発症して亡くなった二つの事例を紹介し、皆様に注意喚起をしたいと思います。

(中略)
2007年に同じくフィリピンで感染し、日本で亡くなった狂犬病の2つのヒトの症例が報告されています。

最初の症例1)は、糖尿病を持つフィリピン滞在歴のある60歳代の男性で、主な症状は発熱ということでかかり付けの医院を受診し、感冒薬の治療を受けましたが回復しませんでした。
発熱が持続するため京都の大規模病院の救急外来を受診し入院することになりました。
点滴などの治療を受け一端退院しましたが、翌日に「虫がみえる」などの症状とともに脱水所見があり、再び入院することになりました。
その時、「水が怖くて手が洗えない」という恐水症状や、「ちょっとした空気の流れを感じるだけでも怖い」という恐風症状を示していたようです。
狂犬病は恐水症状を示すため、別名「恐水病」とも云われています。
患者が特徴的な症状であったため、医師は当初から狂犬病を疑っていましたが、本人がフィリピンでのイヌとの接触を否定していたため、診断ができなかったようです。
その後、興奮状態になり痙攣様の動きがあり心肺停止状態となり集中治療管理となりました。
翌日、フィリピン滞在中に患者が左手をイヌに咬まれたことを家族から聴取でき狂犬病を疑いました。
唾液の遺伝子検査で狂犬病ウイルスが陽性となり狂犬病が確定診断されました。
さまざまな治療を行いましたが、残念ながら多臓器不全により第5病日で永眠したものです。

二例目2)は貿易業の65歳の男性で、仕事の関係でフィリピンに滞在中の2006年8月末にマニラ郊外の友人の飼いイヌに右手首を咬まれました。
咬まれた前も後も狂犬病ワクチンを接種していませんでした。一時帰国した11月15日に倦怠感と右肩甲骨痛で市販の感冒薬を内服していました。
11月18日より飲水が困難となり、翌日、救急外来を受診しました。
当初、感冒と診断され、解熱・鎮痛薬の処方を受けました。11月20日に発熱、呼吸苦が出現し、再度受診しました。
興奮状態にあり、海外でのイヌの暴露歴もあるため狂犬病が疑われ、横浜の大規模病院に転院しました。
発熱、恐水・恐風発作、すぐに興奮状態になることや、イヌの暴露歴から狂犬病を疑ったものの、他の疾患も考慮の上、治療を行いました。
11月21日に唾液からの遺伝子検査で狂犬病ウイルスが陽性となり、狂犬病の確定診断となりました。
治療により狂犬病から回復した症例( 2018年1月31日付、一般向け情報 https://cvdd.rakuno.ac.jp/archives/2319.html )を参考に、
家族による同意取得の上、倫理委員会の承認を得て、
抗ウイルス薬であるリバビリンとアマンタジンを投与しました。しかし、12月7日に多臓器不全により永眠しました。

これらの症例は全てフィリピンでイヌに咬まれたことを発端としていることから、フィリピンでの狂犬病状況を説明したいと思います。
フィリピンでは年間200人〜300人の狂犬病による死亡例が保健省により報告されており、狂犬病が公衆衛生上の重大な問題として捉えられている世界上位10か国のひとつとされています3)。