5/28(木) 18:18配信
共同通信
 
 農林水産省が28日発表した2019年の漁業・養殖業生産統計によると、養殖を含む漁獲量は前年比5.8%減の416万3千トンだった。2年ぶりに減少し、比較可能な1956年以降で最低を更新した。サンマやサケ類、スルメイカが過去最低になったほか、サバ類が落ち込んだのが響いた。ピークだった84年(1281万6千トン)の約3割の水準となった。

 近年の漁獲の低迷は乱獲が一因と指摘され、水産庁は回復に向けて漁獲枠などによる管理強化を進めている。海洋環境の変化も影響しているとみられ、先行きは見通しにくい。サンマなどは不漁を背景に価格高騰が見られ、家計にも影響が及んでいる。

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