北九州市は新型コロナウイルス感染者が再び増加した5月23日から同31日まで9日間の陽性者97人のうち、
5割超の52人が無症状だったことを明らかにした。

市は感染の「第2波」を受け、すべての濃厚接触者をPCR検査して早期発見につなげる“北九州方式”を導入しており、
積極的な検査が、ウイルスを媒介する可能性がある無症状の感染者を掘り起こしているとみられる。

市はこれまで濃厚接触者が無症状だった場合、医療関係者に限定してPCR検査を実施してきた。
市は無症状者の感染者数は集計していないが、一部に限られていた。

だが感染の再拡大を受けた市は、5月25日に全濃厚接触者のPCR検査を決断した。

23〜31日の集計で症状がなかった52人のうち、濃厚接触者は46人だった。
他の6人は持病の治療や手術の際などに検査を受けたという。

市が同期間に把握した濃厚接触者は485人で、このうち365人の検査を終えた。
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