<<<<<1
原書房『ヒトラーの遺言』(記録者マルチン・ボルマン)

「我々にとって日本は、いかなる時でも友人であり、そして盟邦でいてくれるであろう。
この戦争の中で我々は、日本を高く評価するとともに、いよいよますます尊敬することを学んだ。
この共同の戦いを通して、日本と我々との関係は更に密接な、そして堅固なものとなるであろう。

日本がただちに、我々とともに対ソビエト戦に介入してくれなかったのは、確かに残念なことである。
それが実現していたならば、スターリンの軍隊は、今この瞬間にブレスラウを包囲してはいなかったで
あろうし、ソビエト軍はブダペストには来ていなかったであろう。我々両国は共同して、1941年の
冬がくる前にボルシェビズムを殲滅していたであろうから、ルーズベルトとしては、これらの敵国
(ドイツと日本)と事を構えないように気をつけることは容易ではなかったであろう。
(1945年2月18日 ベルリン)