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■自己愛性人格障害(加害者なのに被害者ぶる)

●「お前が言うな」ということを言ってくる(投影)
受け入れられない自分の悪い部分を身近な人の中に見つけ攻撃することで自分とは無関係なものとして切り離す「自己投影」で心を守っており、自分の非と向かい合うことができません。
結果的に「お前が言うな」ということを、自分のことを棚に上げて他者に言う、という形になります(全く当てはまらない言いがかりになることもある)。
 
以下のような言葉(自己愛本人の特徴)を身近な人にぶつけます。
「お前は自分のことしか考えていない」「ワガママ」「人の気持ちがわからない冷たい人間」「お前は人の評価を気にしすぎる」「お前はプライドが高い」「怒りっぽい」「器が小さい」「お前は友達がいない」「無視をするな」「言い訳するな」「マネするな」「嫉妬された」
→ 自己投影・投影同一視

●情報操作、平気でウソをつく
プライドを守るため、注目を集めるため、人を陥れるために平気でウソをつきます。
大袈裟にしたり、自分に都合のいい部分だけをつなぎ合わせたり、虚実入れ混ぜた話を創作してターゲットを悪い人に仕立てあげ、ウソをついているうちに自分でもそれ(自分にとって都合の良い作り話)を真実だと思い込み、現実とは違うことを本気で主張してくることもあります。
(自己愛性人格障害のウソは相手を騙すためというよりプライドを守るために自分を騙す嘘だからです。)
→ 平気でうそをつく/嘘をつき記憶を改ざん

●自分をすごい才能をもつ特別な人だと思い込み、自信に満ちた言動をする
ダメなところもある普通の自分を受け入れられないため、自分は特別な人間であると自己暗示をかけ、これといった実績がなくても誇大的で自信に満ちた行動をとります。
「自分は一般人とはかけ離れたすごい才能を持つ特別な人間だ」「自分は世界中から賞賛され愛されるべき存在だ」と思い込み、周囲にもそのように扱われることを期待します。理想が高すぎるため現実とのギャップに常に不遇感を抱いており、些細なことでイライラします。
その一方で身近な一人(ターゲット)にダメ人間のレッテルを貼り、周囲から評価されないように印象操作をします。
→ 自分は特別な存在という万能感

●都合の悪い記憶を忘れたり改ざんする
自分にとって都合の悪い出来事を記憶から消去したり、記憶を改ざんしてしまう「解離」「否認」で心を守っているため、記憶力が悪く、自分が言ったことや約束したことをすぐに忘れてしまいます。
人からのアドバイスを小馬鹿にしたような顔で聞き流しておきながら、翌日にはまるで自分が考えたかのような顔でその意見を主張してきたり、してもらったことは忘れ、してやったことばかりを主張したり、人の心をえぐるような言葉を浴びせておきながら、翌日には何事もなかったように話しかけてきます。
相手に避けられると自分のやったことは記憶にないため、反省するどころか不義理だとなじったりします。失敗したり叱られた時に一瞬凹んだように見えても数日経つと記憶は消去され都合よく改ざんしてしまうため、同じことを繰り返し、DVもモラハラもなかなか解決しません。
→ 記憶を忘れる、改ざん

●加害者なのに被害者意識をもつ
してもらったことや自分が傷つけたことは記憶に残らず、してもらえなかったことや不快に感じた記憶のみを残すため、自分だけが頑張っていて相手が期待に沿わなかったという被害者意識を持ちやすい。
何のフォローもせず、傷つけ弱らせておきながら、「仕事ができなくて困っている」と被害者を装ってターゲットの悪評をばらまき、周囲を味方につけて仲間はずれにしたり攻撃させる。

●自分より優れていても見下しモラハラ
自分より優れたものの存在を認めると不安定になるため、相手の劣った部分ばかりに目を向け、見下し軽蔑することで才能や優秀さを無視しようとします(躁的防衛)。
また、身近な人が自分にない才能を持っていたり賞賛や注目を浴びていると、羨望(自分にないものを持っている人への怒りの感情)を刺激され、対象を破壊せずにはいられなくなってしまいます。
しかし、嫉妬していると認めることは自分の負けを認めることになるので、嫉妬の自覚を持たないまま、ターゲットが不幸になるよう足を引っ張る行為を繰り返します。
身近な人とは優劣や支配・被支配を争う関係になってしまうため、自分より劣っていても優れていても攻撃的な傾向やさげすむような態度が見られるようになり、良い関係は長続きしません。