南海トラフ巨大地震との関連が指摘される「ゆっくりすべり」と呼ばれる地殻変動について、気象庁は常に監視する観測点を東海から四国にかけて、新たに12か所追加することを明らかにしました。

 南海トラフ巨大地震の発生が想定される南海トラフ沿いのプレート境界では、プレート同士がゆっくりずれ動く「ゆっくりすべり」と呼ばれる地殻変動が発生することがあり、この現象と巨大地震の発生との間には関連があるのではないかとみられています。

 この「ゆっくりすべり」が起きていないか、気象庁は現在、東海地方を中心に27か所で地下の岩盤の伸び縮みを観測する「ひずみ計」を使って常に監視を行っています。

 気象庁は、こうした「ゆっくりすべり」の常時監視網に、25日から愛知県から高知県にかけての観測点12か所を新たに追加すると発表しました。東海から四国にかけての南海トラフ沿いの広い範囲で、「ゆっくりすべり」の発生をこれまでよりも早くとらえることが期待できるため、気象庁は「南海トラフ地震に関連する情報をより迅速に発表できる」としています。

24日 12時07分 TBS
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