25日の米株式市場で、新型コロナウイルス関連の医薬品やワクチンの開発に取り組んでいるメーカーの株価が大幅上昇した。
トランプ米大統領が近く「大きなサプライズ」があると示唆したことが材料視された。

トランプ氏は24日午後、コロナのワクチンや治療薬について触れ、「素晴らしい解決策が出てくると思う」と発言。
「誰もが考えていたより早い時期に、大きなサプライズ、素晴らしいサプライズがあるだろう」と語った。

値上がりが目立ったのはヴァクスアート。同社は25日、試験的ワクチンの生産を拡大するための契約を結んだと発表。
株価は一時103%高となった。コロナ治療薬の開発に取り組んでいる知名度がそれほど高くない小型のバイオ銘柄も上昇。
ナノビリサイズは一時25%高、サイトダインは33%高となった。

ソレント・セラピューティクスも一時30%上昇。5月に新型コロナウイルス抗体のテスト結果を公表して以来、投資家に注目され株価が急騰している。

デートレーダーらはワクチン開発関連の小型株を買い上げており、ノババックスは一時12%高。
イノビオ・ファーマシューティカルズも31%高で終了したが、シトロン・リサーチが同社の株価は下落するだろうとツイートした後に伸び悩む場面もあった。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2020-06-25/QCI2A8DWX2Q201