NTTドコモは人工知能(AI)の活用で双方向でのやり取りを可能にした無人受付サービス「おくだけレセプション」の提供を開始した。音声検索に対応。担当者を検索し、そのまま直接通話できる。配線工事は不要で、タブレット端末と周辺機器を設置するだけで利用できる。新型コロナウイルス感染対策で増加した無人受付サービスの需要に応える。

端末画面には場面に応じて動く実写の人物キャラクターを採用した。キャラクターや背景は会社のマスコットの画像などに変えることもできる。

NTTドコモのクラウド電話帳サービスなどとの連携も可能。クラウド上にある電話帳に変更があった場合、自動で社員情報を更新する。人事異動などで生じる情報の更新作業などを減らすことができる。同社の内線通話サービスとも一緒に使え、内線への通話ができるようになる。

利用できるタブレット端末は米アップル「iPad」で、価格はタブレット端末と電話機などの周辺機器を含み、初期費用が税別23万円。月額税別1万円で、別途通信料が発生する。

おくだけレセプションは同社の法人営業と研究開発(R&D)が一体となり、サービスなどを創出する取り組み「トップガン」によって開発した。新型コロナウイルスの感染拡大前から人件費削減の需要を見込んで同サービスの開発を進めていたが、感染拡大を受けてサービス開始時期を早めたという。

日本経済新聞 2020/7/3 13:52
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO61115360T00C20A7000000/