都知事選 NHKの出口調査から

07月05日 20時02分
NHKは投票日の5日、東京都知事選挙での有権者の投票行動や政治意識を探るため、都内32か所の投票所で投票を終えた有権者2845人を対象に出口調査を行い、62%にあたる1763人から回答を得ました。
一方、4日までに有権者のおよそ15%が期日前投票を済ませていますが、これらの方々は調査の対象になっていません。

NHKが行った出口調査によりますと、東京都知事選挙は、無所属で現職の小池百合子さん(67)が、いずれも新人で、立憲民主党、共産党、社民党の支援を受けた日弁連=日本弁護士連合会の元会長、宇都宮健児さん(73)、日本維新の会が推薦した熊本県の元副知事、小野泰輔さん(46)、れいわ新選組の代表、山本太郎さん(45)など、ほかの候補を大きく引き離してきわめて優勢です。

【支持政党】
出口調査でふだん支持している政党を聞いた結果、各党の支持率は、「自民党」が33%、「立憲民主党」が7%、「国民民主党」が1%、「公明党」が4%、「日本維新の会」が4%、「共産党」が4%、「れいわ新選組」が2%、「都民ファーストの会」が1%、「特に支持している政党はない」が42%となっています。
支持政党別に、どの候補者に投票したのか見てみますと、自民党と答えた人のうち、最も多くの支持を集めたのは小池さんで70%台後半を占めました。
立憲民主党と答えた人のうち、最も多くの支持を集めたのは宇都宮さんで40%あまり、次いで、30%あまりが小池さん、10%台後半が山本さんを支持しました。
公明党と答えた人の90%台半ばが小池さんを支持しました。
日本維新の会と答えた人のおよそ40%が小野さんを支持し、20%台後半が小池さんを支持しました。
共産党と答えた人のうち、最も多くの支持を集めたのは宇都宮さんで60%台後半、次いでおよそ20%が小池さん、およそ10%が山本さんを支持しました。
特に支持している政党はないと答えた無党派層のうち、最も多くの支持を集めたのは小池さんで50%あまり、次いで、10%台後半が宇都宮さん、10%あまりが小野さんと山本さんを支持しました。

【男女・年代】
NHKの出口調査では、小池さんは、男性の50%あまり、女性の60%台半ばから支持を集めました。
また年代別に見ますと、小池さんは、18歳、19歳では70%台後半、20代では40%台後半、30代ではおよそ50%、40代では50%台半ば、50代では50%台後半、60代では60%あまり、70代以上の60%台後半の支持を集め、すべての年代で最も支持されました。

【出口調査からみる勝因】
小池さんは、今回の選挙で政党の推薦や支持を求めませんでしたが、自民党や公明党の支持層から最も多くの支持を集めたのに加え、特に支持している政党はない無党派層からも最も多くの支持を集めて当選を確実にしました。
NHKの出口調査によりますと、小池さんは自民党の支持層の70%台後半、公明党の支持層の90%台半ばに加えて、立憲民主党の支持層の30%あまりからも支持を得たほか、特に支持している政党はないいわゆる無党派層からも最も多い50%あまりの支持を集めました。
また、「これまでの小池都政を評価するか」を聞いたところ、「大いに評価する」、「ある程度評価する」と答えた人は、74%に達しました。
さらに「評価する」と答えた人のうち、63%の人が、小池さんの政策のうち「新型コロナウイルス対策」を最も評価すると答え、出口調査の結果からは、ウイルスの感染拡大への対応も支持を集めた背景にあることがうかがえます。

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https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20200705/1000051002.html