好きな作品を自由に持ち帰ることができるいっぷう変わった展覧会が10日、東京都品川区のギャラリー「same gallery」で始まる。その名も「盗めるアート展」。展示した作品を文字通り「盗む」ことができる。企画した長谷川踏太さん(47)は「生活の中にアートを取り入れたり、興味を持ったりするきっかけになればうれしい」と、「アート泥棒」の登場を歓迎する。

 出品するのは、「あいちトリエンナーレ2019」にも参加したアートユニット「エキソニモ(exonemo)」や伊藤ガビンさん、写真家の五味彬さんら10組の計10作品。長谷川さんは「アートと見る人との関係性を一般的なあり方からずらすような、実験的なことができないか考えた」と話す。長谷川さんの発案に賛同し、出品したアーティストらはほぼ無償で提供を申し出たという。

 作品は1点を除いて新作で、約40平方メートルの室内には…(以下有料版で,残り434文字)

毎日新聞2020年7月8日 09時00分(最終更新 7月8日 09時00分)
https://mainichi.jp/articles/20200707/k00/00m/040/306000c