長崎県大村市の大村ボートレース場が6日、市内に「大雨特別警報」が発令されていた最中に観客を入れてレースを続行していたことが判明した。レース場を運営する市企業局は「雨が収まるまで観客にはボート場にとどまってもらった方が安全と考えた」としている。

 市企業局によると、6日午後1時にレース場を開場。直後に気象庁から土砂災害警戒情報が出されたが、予定通り4時にレースを開始した。4時半には最大級の警戒を呼びかける大雨特別警報も出されたが、最終レースまで続行した。最大約100人いた観客は手配したバスで送ったという。

 市内では午後3時20分までの1時間に110ミリの猛烈な雨が降ったとみられ、市内全域に避難指示が出されていた。市企業局は「市と連絡を取るなどして被災状況を把握しておくべきだった」としている。【杉山恵一】

毎日新聞2020年7月9日 10時52分(最終更新 7月9日 10時52分)
https://mainichi.jp/articles/20200709/k00/00m/040/046000c