新型コロナウイルスは、SARSベースに致死率低下したエボラ出血熱とHIVの複合ウイルスだ

人獣共通感染症(第168回)03/12/2005
SARSコロナウイルスとエボラウイルスの自然宿主
www.jsvetsci.jp/05_byouki/prion/pf168.html
もっとも典型的なエマージングウイルスであるSARSコロナウイルスとエボラウイルスの自然宿主について
あいついで報告が出ました。最初はSARSコロナウイルスについて今年の9月から10月にかけて2つの研究所から
発表されました。ついで12月にはエボラウイルスについて報告されました。
両ウイルスの自然宿主はいずれもコウモリでした。

アメリカ大陸ではコウモリが狂犬病ウイルスの重要な自然宿主です。オオコウモリではオーストラリアのヘンドラウイルス
とコウモリリッサウイルス、マレーシアのニパウイルスと、いずれも人に致死的感染を起こすウイルスの自然宿主です。
コウモリは、新たにSARSコロナウイルスとエボラウイルスの自然宿主であることが明らかにされました。
おそらく、マールブルグウイルスの自然宿主にもなっているものと考えられます。
コウモリは寿命が5−50年と、ほとんどの小型のほ乳類よりもはるかに長いので、ウイルスが存続するには適している
とみなされます。コウモリは集合して生活するのでウイルスは容易に広がります。