アメリカCDC=疾病対策センターなどが、全米の10の地域で住民の血液に新型コロナウイルスの抗体があるかどうか調べたところ、
地域によって、報告されている感染者の数倍から十数倍にのぼる人がすでに感染している可能性が示されました。

CDCは抗体があっても感染が予防できるかどうかはわかっていないとして、引き続き、手洗いやマスクの着用などの感染対策が重要だとしています。

アメリカCDCと各州の保健当局は、ことし3月から6月にかけて全米の10の地域で民間の検査機関が行った血液検査を利用して、
住民の血液に新型コロナウイルスの抗体があるかどうか調査しました。

その結果、ニューヨーク市では、感染の拡大が始まってまもない3月中旬で6.9%、
5月上旬の時点で23.2%の人から抗体が検出されたほか、隣接するコネチカット州でも5%前後の人から抗体が検出されたということです。

また、感染者数が比較的少ないミズーリ州でも、5月下旬の段階で2.8%の人から抗体が検出され、
CDCは、すでに感染したと推定される人は地域によって、実際に報告されている人数の数倍から十数倍にのぼる可能性があるとしています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200722/k10012527491000.html