2020/7/28 17:25

栃木県の福田富一知事は28日、県が開発した新イチゴ「栃木i37号」の名称が「とちあいか」に決まったと発表した。全国で愛される栃木の果実になってほしいとの願いが込められているという。購入者による投票を行い、最も票を集めた。県はとちあいかを「とちおとめ」に続く人気品種に育てたい考えだ。

i37号の購入者に6つの候補からふさわしい名称を選んでもらった。2019年10月〜20年3月まで投票を行い、投票総数は8780票だった。とちあいかは2782票と、2位「とちあかり」の1842票、3位「とちまる」の1546票を大きく引き離した。既に食品などの商標登録がないかを確認した上で、名称を決めた。

とちあいかは酸味が少なくて甘みが強く、へた部分がくぼんでいて縦に切ると切り口がハート形に見える。収量が多いうえ、市場にイチゴが多く出る前に収穫できて病気に強いなど、生産者にとってもメリットが多い。

とちあいかについて福田知事は「愛らしい名前だ。とちおとめやスカイベリーとの違いを訴え、国内外でファンを増やしたい」と話した。

21年度には県農業大学校にいちご学科を創設し、イチゴの栽培技術と優れた経営能力を兼ね備えた人材を育成する。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO61998360Y0A720C2L60000/