銃を持つ権利を擁護し、「アメリカ最強のロビー団体」といわれるNRA(全米ライフル協会)をめぐって、ニューヨーク州は会長らが資金を私的に流用した疑いがあるとして、協会の解散を求めて提訴しました。

 ニューヨーク州は6日、裁判所にNRAの解散を求める訴訟を起こしたことを明らかにしました。ニューヨーク州によりますと、会長をはじめとする幹部は、NRAの資金を使い、プライベートジェットでカリブ海のバハマに家族旅行をするなど不正を繰り返し、この3年間で少なくとも6400万ドル(日本円で67億円あまり)を私的に流用した疑いがあるということです。

 NRAは銃の愛好家や製造業者からなる団体で、銃を持つ権利を擁護し、その資金力、政治的影響力の大きさから、「アメリカ最強のロビー団体」と呼ばれています。NRAは、設立時に非営利団体としてニューヨーク州内に登録されていますが、銃規制に厳しいニューヨーク州とは以前から対立してきました。

7日 4時47分
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4047404.html