「日本語とアイヌ語の関係 ――マタギという言葉の存在について――」 知里真志保
https://www.aozora.gr.jp/cards/001540/files/53894_57075.html

>近ごろエゾ非アイヌ説が流行し、古代のエゾはアイヌではなく、日本民族と人種を同じくする辺民にすぎぬとなし、
>東北地方の地名などもアイヌ語で解けるものは日本語でだって解いて解けぬことはない、
>などと強弁する学者まで出て来たようだが、その人々はマタギの山言葉の中にあるアイヌ語を、どのように説明づけるのであろうか。

>民俗学者の柳田國男は著書『山の人生』で「マタギの根源に関しては、現在まだ何人も説明を下しえた者はないが、
>岩手、秋田、青森の諸県において、平地に住む農民たちが、ややこれを異種族視していたことは確かである」としている。