神戸市西区の神出病院で精神疾患のある入院患者を虐待したとして、暴力行為法違反と暴行の罪に問われた同区の元看護師の男(42)の判決公判が25日、神戸地裁であり、小倉哲浩裁判官は懲役1年6月、執行猶予3年(求刑懲役1年6月)を言い渡した。一連の事件では元看護師ら男6人が起訴され、判決は3人目。

判決によると、元看護師の男は元看護助手の男(27)=準強制わいせつ罪などで起訴=らと共謀し、昨年9月20日、病院のトイレなどで、当時79歳の男性患者を全裸にしてホースやバケツで水や湯を掛けたほか、丸めたガムテープなどを投げ付けた。

小倉裁判官は量刑理由で、元看護師の男は周囲の影響を受け、患者に対して乱暴な行為をするようになり、笑いものにしたと指摘。「看護師の使命をないがしろにし、被害者を辱めた悪質な行為」と非難した。

2020/8/25 19:02神戸新聞NEXT
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