去年3月、山口県宇部市の自宅で30代の娘を包丁で刺したとして殺人未遂の罪に問われた母親の控訴審で1日、広島高等裁判所は「統合失調症で責任能力がなかった疑いがある」とし1審の有罪判決を取り消して無罪を言い渡した。

無罪の判決を受けたのは宇部市の50代の女性。判決によると女性は去年3月自宅で同居していた当時33歳の娘を包丁で刺して殺害しようとしたとして殺人未遂の罪に問われていた。1審の山口地方裁判所は責任能力があると認め、懲役2年6か月、執行猶予4年を言い渡していた。1日の控訴審判決で広島高裁の多和田隆史裁判長は「当時、女性は統合失調症として重症であり症状に抵抗して行動することは困難で心神喪失の状態にあったとの疑いがある」などとして一審判決を破棄し無罪を言い渡した。広島高等検察庁は「判決内容を詳細に検討し適正に対処したい」としている。

9/2(水) 17:29配信
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