米交流サイト大手フェイスブック(Facebook)は5日、不治の病に侵されたフランス人男性が、亡くなるまでの様子を生配信することを差し止める方針を表明した。

この男性アラン・コック(Alain Cocq)さん(57)は、エマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)大統領に安楽死を求めたものの認められなかったことを受けて、現在は飲食や投薬を一切拒否していることを明らかにした。

動脈壁が癒着する難病を患っているコックさんはあと1週間も生きられないと判断し、5日午前から自身が死にゆく様子を生配信する考えを表明した。

この日午前0時すぎの投稿では「最後の食事を終えた」ことを明らかにして、「救いへの道のりが始まるが、うそ偽りなく本当に満足している」と述べた。

その上で「この先数日間は苦痛が続くとわかっているが、決めたのは私自身であり、心は穏やかだ」と付け加えた。

フェイスブックの広報担当者は5日、AFPに対して「この複雑な問題への関心を促そうとする決断には敬意を払うが、われわれは専門家の助言に従ってアランさんの生配信を防ぐ措置を取った」と語り、

「自殺を図る様子を配信するのは当社の規則で禁止されている」と説明した。

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