>>791 つづき

「全米科学・工学・医学アカデミー報告書」から詳細を紐解いていく。
報告書には、エビデンスが確定した出典がリンクされている。
興味のある方は出典一次論文を参照して頂きたい。

「全米科学・工学・医学アカデミー報告書」大麻とカンナビノイドの健康への影響:証拠の現状

慢性疼痛
https://www.nap.edu/read/24625/chapter/6#87

大麻またはカンナビノイドは慢性疼痛の軽減のための効果的な治療法ですか?

ホワイトニングらによって使用された厳格なスクリーニングアプローチ。 (2015)
慢性疼痛(2,454人の参加者)を持つ患者における28の無作為化試験の識別に繋がった。
これらの試験のうち22件で大麻由来のカンナビノイドを評価した(ナビキシモール、13件、
喫煙または気化させた大麻の花穂、5件、THC、3件、および経口THC、1件)、合成THC(5件)
すなわちナビロン)。 選択された一次試験のうち1つを除くすべてがプラセボ対照を使用し、
残りの試験は活性比較薬(アミトリプチリン)を使用した。 慢性疼痛の根底にある病状は、
ほとんどの場合ニューロパチー(末梢神経障害)に関連していた(17件の試験)。

その他の症状には、癌性疼痛、多発性硬化症、リウマチ関節炎、筋骨格系の問題、
および化学療法誘発性疼痛があった。 ナビキシモールを評価した7つの試験と吸入大麻の
影響を評価した1つの試験を分析した結果、大麻由来のカンナビノイドは疼痛改善の
オッズを対照条件に対して約40パーセント増加させることが示唆された(オッズ比[OR]、
1.41、95%信頼区間) [CI] = 0.99-2.00; 8試験)。

ホワイトニングらによるレビューに加えて委員会は急性疼痛に対する大麻の花穂に関する
2つの追加の研究を確認した。

これら2つの研究は、ホワイトニング、アンドレーらによる以前のレビューと一致していた。
大麻投与後の疼痛軽減を示唆していた。

結論4-1:大麻が成人の慢性疼痛に対する効果的な治療法であるという実質的なエビデンスがある。