神経性慢性疼痛の一次治療に効果がなかった患者さんに、
二次治療として大麻を追加するとコスパが高いと研究で示された。

慢性神経障害性疼痛治療における補助的大麻喫煙の費用対効果モデル 2019年3月14日
https://www.liebertpub.com/doi/10.1089/can.2018.0027#.Xhba6s1DhjU.twitter

最近のメタ分析では、慢性神経障害性疼痛、身体障害、治療困難な状態に対する
医療大麻の利点が確認された。本研究は、慢性末梢神経障害における補助的な
大麻療法の費用対効果を分析した。

研究メソッド:疼痛を伴う糖尿病性神経障害における既存の治療法を比較する
公開されたマルコフモデルは、大麻喫煙による一次治療、二次治療(一次治療が
失敗した場合)、または三次治療(一次および二次治療が失敗した場合)であった。
百万人の患者におけるマイクロシミュレーションでは、第三者集団と自費の複合コストを
使用して、補助的に大麻使用をした場合と使用しない場合の通常のケア・コスト
(2017USドル)と有効性(品質調整寿命年数)を比較した。

大麻使用モデル有効性は、臨床試験データから適応された。有害事象の発生率は、
慢性非がん性疼痛に対する大麻の前向き研究から導き出され、既存の治療法の
確率入力に適用された。大麻のコストは、小売市場の価格設定から算出した。

結果:大麻を第一選択療法に追加すると、第二選択療法および第三選択療法に大麻を
追加するよりも効果と費用が段階的に減少した。第三選択療法に大麻を追加した場合、
延長的に優位な影響を受けた。

つまり、第二選択療法に大麻治療を追加した場合が一番効果的であり、
1QALYごとに48,594$という有利な増分費用対効果比があった。

結論:米国市場での支払意思額の閾値は、1QALYあたり11万〜30万$の範囲であるため、
大麻は疼痛を伴う神経障害の二次治療を増強する際に費用効果が高いようである。