戸籍を二つ持ち、収入を得ていない方の名義で生活保護費をだまし取ったとして、熊本県警熊本中央署は5日、詐欺の疑いで、熊本市中央区九品寺の自称アルバイト中村幸吉容疑者(60)を逮捕した。

 署によると、中村容疑者は1986年に熊本県警が別事件で逮捕した際「記憶がはっきりせず、物心ついたときから木村健二」と説明。県警は人物と戸籍を一致させることができなかった。中村容疑者は父母が分からない場合に戸籍を作成する「就籍許可」を家裁に申し立て、木村名義の戸籍を取得したという。

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