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例年大勢の初詣客でにぎわう太宰府天満宮(福岡県太宰府市)は、新型コロナウイルスの感染対策として、
正月三が日を避けて1月中の別日程でお参りしてもらう「分散参拝」を呼び掛ける。
本殿での祈願も人数を通常の半分に制限する。コロナ禍の中、初めて迎える正月に向け、
さらなる対策の要否を関係者と検討し、準備を本格化させる。

天満宮によると、三が日は毎年200万人が訪れ、大みそかの午後10時ごろから参道には長蛇の列ができ始める。
屋外ではあるが、可能な限り「密」にならない対策として、分散参拝と本殿祈願の人数制限が必要と判断した。

分散参拝について天満宮関係者は「帰省中など参拝期間が限られる人以外は、三が日を除いた日程で
お願いできればありがたい」と話す。太宰府市は天満宮と共同で分散参拝を呼び掛ける方針で
「ホームページでライブ配信している周辺道路や駐車場の混雑状況を参考にしてほしい」という。

本殿での祈願は本来、一度に約100人が合同で行えるが、間隔を空けるために人数を半分にする。
七五三シーズンの現在は親子3代で祈願に訪れる家族が多いが、本殿に上がるのは子と付き添う父母のどちらかで、
2人までにするなど工夫しているという。

初詣のコロナ感染予防を巡っては、千葉県成田市の成田山新勝寺が境内への入場規制を検討中。市の関係者は
「たくさんある入り口の数を絞って入場者を少なくし、入場前に手指消毒や検温を行うことが議論されている」と説明する。

太宰府天満宮は自治体や警察ら関係者と初詣に向けた会議を開き、11月初旬には入場制限の有無や
参拝客の誘導方法など具体策を決める方針。


正月三が日は例年200万人の参拝客でにぎわう太宰府天満宮
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