>>991
2020/9/24
「聞く耳持たずで有言不実」海外メディアが報じた菅新政権への厳しすぎる評価
 安倍晋三の「レガシー=政治的遺産」を継ぐ首相として、さっそく「国境なき記者団」(RSF)から釘を刺されているとの事。
 RSFは「先日指名された菅義偉首相に対し、2012年には22位でありながら、現在は『報道の自由度ランキング』で180か国中66位の位置にいる日本
 が、再び報道の自由の模範になるよう要請」しているが、これまで幾度となく記者会見で記者の質問に答えない、質問を制限していることからも
 、容易に想像できる反応との事。
「しばしば安倍の右腕と称される菅は、ジャーナリストに対する憎悪やメディアへ介入しようとする環境が生まれたことに対して責任を負っている。
 2019年の記者会見の際、菅は『あなたに答える必要はありません』と、繰り返し『東京新聞』の記者の質問に答えることを拒否し、ジャーナリス
 トたちの抗議を巻き起こした。また、菅はコロナウイルスによるパンデミック下での政府の記者会見の制限にも関わっている」
 歴代最長政権下では、「教育への公的支出」は38か国中37位、「相対的貧困率」はG7で2番目などなど、さまざまな記録が打ち立てられてきたが、
 これらは「前政権が残した負の遺産」ではなく、菅義偉が積極的に後押ししてきたものとして見られているとの事。
「日本は基本的に報道の自由やメディアの多元主義が尊重されているが、しばしば伝統や経済的影響が、ジャーナリストたちが民主主義の番犬とし
 て完璧に機能することを阻んでいる。ソーシャルメディアでは、極端な国家主義者たちが福島の原子力災害や沖縄の在日米軍基地など国にとって
 “恥ずかしい”とみなされる内容を追うジャーナリストたちに嫌がらせをしている」
「彼(菅義偉)は規則改革を徹底し、既得権益を打ち倒すと述べた。しかし、新たな党内人事では、主要なポストに各派閥から均等に人員を配置し
 ており、これは総裁選での助力に報いる動きであると見られている」
「国内での政治手腕と比べ、菅はほとんど外遊をしておらず、その外交力は未知数だが、概ね安倍政権の優先事項を踏襲するのではないかと考えら
 れている」

 菅新政権を5つのポイントにまとめて報じたのは「ブルームバーグ」。各ポイントは次のとおり。(社主のブルームバーグ氏は米国民主党)
 @「アベノミクス」は続く、A「ウーマノミクス」は失速、B官僚よ用心しろ、C外交はお預け、D台湾コネクション
 「ウーマノミクス」については、安倍政権が掲げた女性を主要ポストの30%に就ける、「SHINE」させるという謳い文句とは裏腹に、その数値が10%
 にまで低下したことが報じられており、さらに閣僚の平均年齢が約61歳で、うち3人は70代。その一人が菅義偉自身であることも指摘。
 そして、台湾コネクションについては、菅義偉が安倍晋三の弟、岸信夫氏を防衛大臣に就けたことが紹介されているが、岸信夫が台湾と密接な関
 係にあり、これが中国への牽制であるとの事。

 CNNの見解
「8月、日本は世界的パンデミックの影響で記録的なGDPの下降が報じられ、2020年4〜6月期、経済は7.8%縮小した。東京ではいまだに延期された20
 20年夏季五輪を2021年に開催する予定だが、そのころまでに世界的なパンデミックが収まっているかには疑問がつきまとう。
 また、日本は巨額の公債や高齢化といった長期的な経済、社会的問題に直面している。安倍が社会に呼びかけた職場での男女平等とは反対に、評
 論家は彼の政権時に十分な進捗はなかったと語る」

 BBCの見解
「『彼はどの派閥にも属していません。彼が権力に登りつめたのは安倍氏のお気に入りだったからです。緊急時には彼の背後にいる党の重鎮たちが
 奔走するでしょう。しかし、ひとたび危機が去り、重鎮たちが求めているものが手に入らないとわかれば、間違いなく権力争いが起きるはずです』
 多くの“王位を狙う若き者たち”は菅氏がミスを犯すのを待っている。そして、多くの問題が悪しき方向に向かいかねない。安倍首相が辞任を発
 表する前、主にコロナ対策への不満から支持率は30%まで落ち込んだ」
※下名が指摘している通り、菅義偉は海外では全く評価されていない模様。