https://kokkai.ndl.go.jp/#/detail?minId=110015077X00219831124&;spkNum=117&current=12
○国務大臣(丹羽兵助君) いま先生からいろいろなことをお聞かせいただいたんですが、
冒頭おっしゃいましたように、粕谷先生のお許しを得て、御了承を得て関連質問で通告もなしでするんだから答弁の要はない、よく聞いておけ、
こういうことでございますけれども、しかし聞かしていただいた以上はちょっと申し上げるだけのことは一言、二言申し上げさしていただきたいと思いますけれども、
特に今回の改革そのものは、学術会議が先生のおっしゃいましたように

 真に科学者の代表機関としてその本来の機能を十分果たすことができるようにするため

会員の選出方法等を改めるものでございまして、
その会員の選出方法も、いまお話がありましたが、

 内閣総理大臣による会員の任命行為というものはあくまでも形式的なものでございまして、 
 会員の任命に当たりましては、学協会等における自主的な選出結果を十分尊重し、
 推薦された者をそのまま会員として任命するということにしております。

だから、会員の選出方法等を改めるということであって、その心配はないと思いまするし、
いまお話がありましたように、学術会議の性格、目的、任務等に少しも変更を加えるものではない。

特に、総理のもとに置く、総理府に置くよりは文部省の方に移した方がいいではないか、こういう先生の御意見もございます。
先生はそういう御意見でございましょうし、そういう考えを持っていらっしゃる方もあるでしょうが、私の方としては、先ほど申し上げましたように、
政府としては、学術会議が真に科学者の代表機関としてということでございますから、そうした専門的な文部省の所管よりは政府である内閣に、
総理府の、

 総理のもとに置いた方が代表機関としての権限がある、また責任を大きく感じていただける、そういう意味で私どもは従来どおりの総理府に置かしていただきたい、

こういう考えでございますから御了承をいただきたいと思います。