https://www3.nhk.or.jp/lnews/saitama/20201021/1100009905.html

20日、さいたま市で覚醒剤取締法違反の疑いで自宅の捜索を受けていた28歳の男が逃走した事件で、
男は携帯電話や財布を残したままはだしで自宅を抜け出し車に乗り込んで逃げたことが捜査関係者への取材で分かり、
警察は引き続き男の行方を捜査しています。

20日午前6時20分ごろ、さいたま市岩槻区で覚醒剤取締法違反の疑いで自宅の捜索を受けていた28歳の男が隙をついて抜け出し、
近くにとまっていた白の軽乗用車で走り去ったあと、越谷市内で車を乗り捨て現在も逃走しています。
警察によりますと、自宅の捜索は5人の捜査員で行われましたが、男は逃走する際、携帯電話や財布を残したまま
はだしで2階のベランダから飛び降り、車に乗り込んでいたことが捜査関係者への取材で新たに分かりました。
男は、身長がおよそ1メートル80センチ、中肉で黒の短髪、灰色のジャージを着て白っぽい作業ズボンをはいているということです。
警察は21日も男が車を乗り捨てた越谷市や周辺を捜査するとともに、越谷市などでは家の玄関や窓の鍵を閉め、
不審者を見つけた場合は110番通報するよう呼びかけています。

捜査員が男の自宅に捜索に入ってから男が逃走するまでの詳しい状況が分かってきました。
捜査関係者によりますと、今回、5人の捜査員が捜索にあたりましたが、男の自宅に着くと2人が玄関に向かい、チャイムを鳴らしました。
その間、残りの3人は男が逃走しないよう周囲を警戒していたということです。
その後、男の家族が玄関のドアを開けたため捜査員が用件を告げ、全員中に入ったということです。
男は寝ていたということで、起きたあと「ズボンをはかせてほしい」などと言って家の中を歩きまわり、
その後捜査員の隙を見て2階のベランダから飛び降り車で逃走しました。
警察は、どの対応に不備があったか検証しています。