※統一まで84942秒

https://news.yahoo.co.jp/articles/a42425b04054fa046156fd6772380f22a21b8fe1
シャインマスカットの無断栽培

2012年、済州で遊説中、ミカンで作った花輪をもらって喜ぶ文在寅だが、ミカンはパクリ栽培の可能性が高い

 種苗法改正案が、衆議院を通過して参議院に送られた。日本品種の農産物が無断で中国や韓国に流出し、安価な中韓産が東南アジア市場で流通、日本の輸出に影響が出ていることにクサビを刺すものだ。

【写真】韓国ではマンゴー葡萄と紹介されている

 現在、自家増殖した登録品種の海外持ち出しは禁じられているが、商品として販売されている苗の海外持ち出しは、合法となっている。

 農林水産省は、今年7月、中国と韓国で販売されている日本品種の種苗を調査し、9月までに輸出重点品目737品目のうち36品種が、開発者の了解がないままインターネットで販売されていたことが判明した。

 流出した品種か、名称のみ真似たかは不明だが、名称のみの場合も、低品質な農産物に使われると、日本ブランドのイメージが損なわれる恐れがある。

 高級ブドウのシャインマスカットは、韓国と中国で無断栽培されている。

 シャインマスカットは農研機構が30年かけて開発した。

 1999年から2002年まで全国で特性が検討され、2006年に品種登録を行ったが、輸出を想定していなかったことから国外での品種登録は見送られている。

 ブドウの海外登録は植物の新品種の保護に関する国際条約(UPOV条約)で、自国内登録から6年以内に行うことが定められている。

 日本がその間に登録を行わなかったため、期限がすぎた2012年以降中国と韓国で“合法的”な無断栽培がはじまった。

 中国産シャインマスカットは値段が安いが味が劣る。

 韓国産は日本産と比べて味が劣るが中国産よりは良く、値段も日本産と中国産の中間だ。

 韓国農水産食品流通公社aTは2017年、中国に売り込み、輸出先をアジア各国に拡大した。

 2019年、韓国は2300万ドルのブドウを輸出したが、その72・4%がシャインマスカットだったのである。

 韓国は世界各国と自由貿易協定FTAの締結を進める一方、日中韓FTAは2004年の協議を最後に中断している。

 日本が韓国から輸入している主要品目の関税は、多くはゼロか低率で、韓国は高い関税を課している。

 高率課税で輸入を制限し、また輸入自体を禁止している品目もある。

 リンゴの「フジ」は輸入を禁止する一方、輸出促進品目となっている。

 フジは1930年代後半、農研機構の青森県の試験場で育成され、1962年に品種登録が行われた。日本の収穫量の半数を占めるほか、米国、韓国、中国など「富士」の名で生産されている。

 リンゴは原木から採取した枝を接ぎ木して増殖する。その原木は農研機構の前身である農林省園芸試験場東北支場の移転に伴い、1961年、岩手県盛岡市に移植された。

 リンゴの輸入を禁止する韓国は、「フジ」を「シャインマスカット」とセットで東南アジアに輸出している。

 ベトナムなどでは、中国産より美味しく日本産より安い韓国産のシャインマスカットとフジは人気があり、日本の輸出を阻んでいる。


(略)