家具製造販売大手のニトリホールディングスが販売した「 珪藻土 けいそうど」のバスマットなどから法令基準を超えるアスベスト(石綿)が見つかった問題で、同社の似鳥昭雄会長は26日、東京都内で記者会見し、「製品回収に全力で対応する。多大な心配と迷惑をかけ、深くおわびする」と陳謝した。


 ニトリが珪藻土を使った全製品を検査したところ、アスベストが見つかったバスマットやコースターは計18種類で約287万点が販売された。検査には合格したが、同じ工場で生産された5種類を合わせ、23種類約355万点を回収する。22日時点よりも約114万点増えた。

 ニトリは回収対象をホームページに掲載し、全国の店舗に相談カウンターを設置した。商品を割ったり、削ったりするとアスベストが飛散する恐れがあるため、すぐに使うのをやめ、保管の際には二重にしたビニール袋に封をするよう呼びかけている。

https://www.yomiuri.co.jp/economy/20201226-OYT1T50223/